清潔感

男性の眉毛の白髪はどうする?切る・抜く・隠すの違いと、白髪染めを使う前に確かめたいこと

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鏡で眉毛の白髪を確認する40代男性

鏡を見たら、眉の中に白い毛が1本混じっていた。気になって数えてみると、1本ではなかった。髪の白髪には慣れてきたのに、眉毛の白髪は顔の真ん中にあるぶん、意外と目につくものです。

髪と同じように白髪染めで黒くすればいい、と考える人もいるかもしれません。ただ、頭髪用の白髪染めには、眉毛に使わないよう注意書きがあります。この記事では、男性の眉毛の白髪について、使わないもの、使う前に確かめること、目立ち方を変える方法を整理します。白髪を治す方法を紹介する記事ではありません。

眉毛に白髪が出たら、まず何を確認する?

最初に分けておきたいのは、白髪そのものを変えたいのか、目立ち方を変えたいのかです。

眉毛の白髪について、選べる方向はおおむね次のとおりです。

  1. そのままにする
  2. 白い毛を短く整えて、目立ちにくくする
  3. 眉用の化粧品で、一時的に見え方を整える

ここに「抜く」と「染める」を加えたくなるところですが、どちらも考え方が少し違います。抜くことについては、判断できるだけの研究が見つかっていません。染めることについては、頭髪用の白髪染めは眉毛に使わないことになっています。それぞれ後で説明します。

白髪がなぜ出てくるのかについては、頭髪を中心とした研究があります。マウスと加齢した人の毛包を調べた研究では、毛に色をつける細胞のもとになる幹細胞が、毛包の中で保たれなくなることが白髪の一因と報告されています。眉毛に限って調べた研究ではないので、ここでは仕組みの紹介にとどめます。

頭髪用の白髪染めを眉毛に使っていい?

使いません。

厚生労働省の通知では、染毛剤(酸化染毛剤・非酸化染毛剤)と脱色剤・脱染剤の使用説明書に、「頭髪以外には使用しないこと」「眉毛、まつ毛に使用しないこと」を書くよう定めています。この定めは2007年の通知からあり、2016年に通知が一部改正されたあとも変わっていません。

理由は、通知に添えられた日本ヘアカラー工業会の自主基準に書かれています。使用説明書の文言は「頭髪以外には使用しないでください。本品は頭髪用の製品です。」「眉毛、まつ毛に使用しないでください。薬液が目に入るおそれがあります。」です。外箱にも「眉毛、まつ毛には使用しないでください。」と表示することになっています。

少量なら、端だけなら、という話でもありません。眉は目のすぐ上にあります。頭髪用の製品として表示されており、眉毛には使用しないよう注意されています。

白髪染めの種類や、頭髪に使うときのパッチテストについては、男性の白髪染めは、市販と美容室で何が違う?で整理しています。

「眉毛用」と書かれた商品は何が違う?

「眉毛 白髪染め」と検索すると、「眉毛用」や「眉の白髪に」とうたう商品がたくさん出てきます。ただ、名前だけでは、それが何の製品なのかは分かりません。

ヘアカラーリング製品には、制度上の区分があります。酸化染料などを含む医薬部外品の「染毛剤」と、顔料や染料などを含む化粧品の「染毛料」です。日本ヘアカラー工業会は、染毛料をさらに、ヘアマニキュアやカラートリートメントなどの半永久染毛料と、一時染毛料に分けています。

先ほどの「眉毛、まつ毛に使用しない」という定めは、このうち染毛剤と脱色剤・脱染剤についてのものです。かといって、化粧品の染毛料なら眉に使ってよい、ということにはなりません。区分と、使ってよい部位は別の話です。

実際に「眉毛用」として売られている商品をいくつか見ると、眉マスカラやアイブロウペンシルのような眉用のメイク用品のほか、ヒゲと兼用の製品や輸入品も混じっていました。販売ページの説明からは区分が読み取れないものもありました。

選ぶときは、商品名ではなく、製品の表示で次の3つを確かめてください。

  • 製品の区分は何か
  • 眉への使用が表示されているか
  • 使用上の注意に何が書かれているか

眉毛の白髪を切るという方法

眉ハサミやトリマーで白い毛を短くする方法です。

切るのは、毛の長さを変える方法です。毛の色を変える方法ではないので、切った白髪は白いまま伸びてきます。それでも、長く飛び出した白い毛を周りの毛の長さにそろえれば、目立ち方を調整できます。

切ることで白髪が増える、あるいは増えない、という研究は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。白髪対策としてではなく、眉の長さを整える作業の一部と考えるのが自然です。

どこまで切るか、どの道具を使うかは、40代男性の眉毛はどこまで整える?で、見る場所を5か所に分けて説明しています。

眉毛の白髪を抜くと増える?

「白髪は抜くと増える」とよく言われますが、白髪を抜くと増える、あるいは増えないことを、人で直接調べた研究は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。眉毛についても同じです。

抜くかどうかを判断できるだけの材料がないため、この記事では抜くことを選択肢として勧めません。抜くのをやめるべきだ、と言える根拠も見つかっていません。

頭髪の白髪を抜いた場合について、分かっていることと分かっていないことは、40代男性の白髪はなぜ増える?でまとめています。

眉用化粧品で隠すときに確認したいこと

眉マスカラなどで毛の色を一時的に目立ちにくくしたり、ペンシルやパウダーで眉全体の見え方を整えたりする方法があります。いずれも、白髪そのものを黒い毛に変える方法ではありません。

眉用化粧品に共通する、公的な使用上の注意は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。だからこそ、実際に使う製品の表示を見ることが大切になります。

  • 製品の区分は何か
  • 眉への使用が表示されているか
  • 使用上の注意に、使ってはいけない場合や、異常が出たときの対応が書かれているか

使っていて気になることがあれば、製品の使用上の注意に従ってください。

自分ならどの方法を選ぶ?

迷ったら、白髪そのものを変えるのか、見た目だけを変えるのかで考えると整理しやすくなります。この記事で取り上げる方法は、どれも白髪そのものを黒く変えるものではありません。

方法何を変えるか白髪そのものが変わるか確認する表示この記事での扱い
そのままにする何も変えない変わらないなし選択肢
短く整える毛の長さ変わらない眉ハサミ・トリマーの取扱説明選択肢
眉用化粧品で目立ちにくくする見た目の色(一時的)変わらない区分・使用部位・使用上の注意選択肢
抜くその1本人で調べた研究は確認できなかった—判断材料が足りない
頭髪用の白髪染め・脱色剤——「眉毛、まつ毛には使用しないでください」使わない

長さが気になる場合は、短く整える方法があります。色を一時的に目立ちにくくしたい場合は、眉への使用が表示された化粧品を確認する方法があります。気にならなければ、そのままにしておくことも選択肢です。

よくある質問

頭髪用の白髪染めを眉毛に使ってもいいですか?

使いません。頭髪用の染毛剤と脱色剤・脱染剤には、「眉毛、まつ毛には使用しないでください」という注意があります。理由として、頭髪用の製品であることと、薬液が目に入るおそれがあることが示されています。

眉毛の白髪を抜くと増えますか?

増える、増えないのどちらについても、人で直接調べた研究は、今回確認した範囲では見つかりませんでした。そのため、どちらとも言えません。

眉毛の白髪を隠すには何を確認すればよいですか?

商品名ではなく、製品の表示を見ます。製品の区分は何か、眉への使用が表示されているか、使用上の注意に何が書かれているかの3点です。「眉毛用」と書いてあるだけでは、区分も使える部位も決まりません。

眉毛の白髪は黒く戻りますか?

白髪を再び色のある毛に戻す医療的な治療は、現時点で確立していないとする総説があります。ただし、この総説は眉毛に限った研究をまとめたものではありません。

まとめ

男性の眉毛の白髪で、最初に押さえておきたいのは、頭髪用の白髪染めや脱色剤を眉毛に使わないことです。そのうえで、短く整えるのか、眉用化粧品で一時的に隠すのか、そのままにするのかを選びます。

「眉毛用」とうたう商品は、名前ではなく、区分、使用部位、使用上の注意の表示で選んでください。抜くことについては、判断できるだけの研究が見つかっていません。

出典

厚生労働省医薬食品局安全対策課長通知「染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について」(平成19年12月26日、薬食安発第1226001号) PDF

厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課長通知「『染毛剤、脱色剤及び脱染剤の使用上の注意について』の一部改正について」(平成28年7月12日、薬生安発0712第1号) PDF

日本ヘアカラー工業会「染毛剤等に添付する文書に記載する使用上の注意事項自主基準」(薬生安発0712第1号 別添1) PDF

国民生活センター「くらしの危険 No.392」 PDF

日本ヘアカラー工業会「ヘアカラーリング製品の特徴を理解しましょう」 公式ページ

Nishimura EK, Granter SR, Fisher DE. Mechanisms of hair graying: incomplete melanocyte stem cell maintenance in the niche. Science. 2005;307(5710):720-724. PubMed

Yale K, Juhasz M, Atanaskova Mesinkovska N. Medication-Induced Repigmentation of Gray Hair: A Systematic Review. Skin Appendage Disord. 2020;6(1):1-10. PubMed

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